次年度使用額が生じた理由 |
当該年度ではタンパク質結晶構造解析を中心に展開し、タンパク質精製用カラム(約100,000円)やタンパク質結晶化用低温インキュベータ(約70,000円)、結晶撮影用カメラ(約70,000円)等を購入した。遺伝子実験用試薬購入費としてDNAポリメラーゼやDNA精製キットなど約60,000円を使用した。学外実験のため旅費・交通費として50,000円が生じた。また、大腸菌培養用シェーカーが故障・修繕不能のためシェーカーの新規購入(約50,000円)、分光光度計の光源交換費(約30,000円)など、機器老朽化による修繕費が発生した。一方、COVID-19により、参加予定の学会がオンライン化または中止となったため、当初計画していた旅費が一切生じず、未使用金(30,152円)が生じた。 これまでに耐熱性酵素の開発およびセンサー開発に成功しており当初の目的は概ね達成している。一方、酵素の構造情報は着実に前進しているものの、現在までに断片的な構造情報しか得られていない。次年度は、当該申請研究の最終年度であり、バイオセンサー用酵素の人工的開発に向け、研究費を主にタンパク質の構造解析用試薬・消耗品・機器購入費(約400,000円)として使用する。その他、学外実験費(50,000円)、データ解析費および論文投稿費(50,000円)にも充てることで研究の加速・円滑化を図り、研究成果を国際論文として発信する。
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