2019 年度研究成果報告書

生物合成系を模倣したペプチド化学合成法の開発と応用

研究課題

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研究課題/領域番号	18K14396
研究種目	若手研究
配分区分	基金
審査区分	小区分38040:生物有機化学関連
研究機関	京都大学
研究代表者	倉永健史京都大学, 薬学研究科, 助教 (70625201)
研究期間 (年度)	2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード	ペプチド / 生合成 / 有機合成
研究成果の概要	本研究では生合成を模倣したペプチド化学合成法の開発研究を行なった。また生合成模倣化学合成法の有用性を実証する応用研究として、本手法を用いるペプチド系天然物の生合成研究を行なった。本手法を駆使して得られた化学合成基質と大腸菌において異種発現させた生合成酵素とのin vitro反応による生合成メカニズム解明研究を種々行い、新規酵素の同定や機能解明に成功するなどの成果をあげた。さらに、本研究に用いる化学合成を駆使した新規ペプチド系天然物チオアミコラミド類の完全構造決定にも成功した。
自由記述の分野	医歯薬学
研究成果の学術的意義や社会的意義	本研究は学術界・産業界いずれでも当然のように文字通り「不自然」な向きにペプチド鎖が伸長されている現在の化学合成を一新しうる重大な意義を持つ研究である。また現代における未知の生合成酵素メカニズム解明は、遺伝子操作や配列相同性検索などから芋づる式に未知の天然物の発見を導く。そのため本研究は化学合成を足がかりとした生合成メカニズム解明研究から、新規有用生物活性化合物(新規創薬リード)探索研究としての展開・社会への貢献が期待される研究でもある。