昆虫に食害されたイネでは、イソペンチルアミンが増加することを見出した。イソペンチルアミンを吸収させたイネをトビイロウンカに与えたところ, 3日目以降の生存率が低下したため、本化合物は、吸汁性昆虫の生存率を低下させ、防御物質として働いている可能性がある。また、ジャスモン酸経路が欠損したイネの変異体を用いて、イソペンチルアミンがジャスモン酸経路の活性化により誘導されることを明らかにした。日本晴とカサラスの染色体断片置換系統などを用いた実験から,10番染色体に生合成に関与する遺伝子が存在することが分かった.
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