二酸化炭素は温室効果ガスの一つであり、多くの場合、地球温暖化の要因の一つと考えられている。しかしながら、二酸化炭素は生物にとって無害な炭素資源であり、これを有効に活用できれば社会的に有意義な技術となる。われわれは生物の代謝の仕組みを利用して二酸化炭素をアミノ酸に変換することを目指した。理論上、アセチルCoAは二酸化炭素と反応してケトカルボン酸になり、これはさらなる変換を受けてアミノ酸になるはずである。われわれはアセチルCoAの代わりにアルデヒド、二酸化炭素の代わりにイソシアナートを用いて、この仮説が正しいことを証明した。同様の手法を用いて、二酸化炭素をケトカルボン酸に変換する技術を開発した。
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