研究実績の概要 |
今年度、ビタミンC及びその代謝物の生理作用を確認するために申請者らが開発し、論文として今年報告されたビタミンC及びその代謝物を分析する方法(T. Miyazawa, A. Matsumoto, Y. Miyahara, Determination of cellular vitamin C dynamics by HPLC-DAD. doi: 10.1039/c8an02240b)を用い、膵臓がん、肝臓がん、小腸がん、大腸がんの様々な種類の細胞内へのビタミンC及びその代謝物の取り込みや、継時的な代謝挙動を確認した。結果、細胞内へのビタミンCの取り込みが多い細胞ほど、癌細胞の細胞死の割合が強い傾向を確認している。このような現象は、2018年に報告された他の論文でも報告されており(Lu YX, Wu QN, Chen DL, Chen LZ, Wang ZX, Ren C et al., Pharmacological Ascorbate Suppresses Growth of Gastric Cancer Cells with GLUT1 Overexpression and Enhances the Efficacy of Oxaliplatin Through Redox Modulation. doi: doi:10.7150/thno.21745)、引き続きその現象の解明を進めていく。
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