植物は、全身での免疫活性化後に二次刺激に敏感に応答できるプライミング状態になる。これまで、一般に転写抑制に働くヒストン修飾酵素CLFおよびその複合体(ポリコーム複合体・CLF-PRC2)がプライミング時に防御応答遺伝子群をむしろ正に制御することを見出した。さらに、種子特異的にCLFと同様に機能するMEAが、防御応答時には葉で発現誘導されプライミングを正に制御することを示した。またプライミング誘導時にMEA-PRC2の標的となる候補遺伝子リストを得ることができた。すでに取得済みのCLF-PRC2標的遺伝子リストと照らし合わせることで、PRC2によるプライミング制御の鍵遺伝子を絞り込む。
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