研究実績の概要 |
マーカー遺伝子型として、C.anguriaPI320052とPI364475のF2分離集団99系統のRAD-seqにより得られたリードからStacksver2.5を用いて得られたSNPの遺伝子型および同集団について多型の見られるSSRマーカーの遺伝子型を用いた。表現型として、F2の自殖により得られたF3世代の栽培を行い、つる割病レース1,2y抵抗性表現型の推定を試みた。 しかしながら、得られた株数が限定的であり、SNPおよびSSRマーカー遺伝子型を基にしたJoinmapver4.1による連鎖解析において、昨年度以上の密度および精度の向上を図ることができなかった。 メロンとの交雑親和性のある遺伝資源として当初予定していたC.anguriaに加えC.zambianusも有望であることを見いだした。C.zambianusとメロンとの種間交配においては花粉管の伸長阻害が小さく、また胚崩壊の時期も遅いと考えられること、ココナッツウォーター培地が培養に適することが示唆されたことから、これらの結果について発表を行った。 C.anguriaについてはメロンとの交配時に果実加温を行うことで胚発達を促進できることを確認し、こちらについても今後の育種に向けた有力な方法として発表を行った。今回、交雑親和性の観点から有望と考えられたC.zambianusについては、メロンつる割病レース1,2y抵抗性は不明であることから、種内の複数の系統を用いて抵抗性の有無を調査することとし、そのための種子の増殖を行った。現在、7系統の調査に向けた準備ができている。
|