根(胚軸、肥大茎)の発達や肥大は、多くの作物で生産、加工、流通販売に関わる重要な形質であり、種内の品種間でサイズ、形状、重量などに幅広い変異が存在する。本研究で用いたダイコンは世界中で栽培される重要な農作物であり、とりわけ日本における生産・消費量が世界で最も多く、品種の多様性も高い、日本を代表する農作物である。ダイコンの肥大形質として顕著なものである縦・横方向への肥大について、さまざまな品種間の交配で遺伝様式を明らかにし、形質に関わるゲノム領域を明らかにした本研究の成果は、育種分野および根の形態形成メカニズムの解明に寄与する。
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