植物は栄養が枯渇した環境では微生物と共生関係を促進することにより栄養獲得能を高める。今回、植物のリン枯渇適応応答を制御する転写因子PHR1およびそのパラログPHL1が共生糸状菌Colletotrichum tofieldiae (Ct) の感染中に、抗菌物質も含むトリプトファン由来の二次代謝物の合成酵素や制御因子の遺伝子発現を正に制御することを発見した。さらには、PHR1/PHL1の制御下にいるトリプトファン由来の二次代謝物の合成酵素遺伝子であるCYP71A12およびCYP71A13がインドールグルコシノレートの合成酵素遺伝子PEN2とともに、Ctの感染を制御することを発見した。
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