研究課題/領域番号 |
18K14482
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小山 彰彦 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 特別研究員(SPD・PD・RPD) (50814662)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 干潟 / 砂浜 / カブトガニ / 汽水域 / 保全 / 絶滅危惧種 |
研究成果の概要 |
本課題では,日本で最も絶滅の危機に瀕している生物の1種であるカブトガニを対象に,空撮画像のリモートセンシングによる幼体の生息適地面積の推定,および環境DNA分析による成体の産卵状況の推定を試みた.小型ドローンを用いて干潟の空撮を行うことで,本種幼体の生息適地面積を推定することができた.また,産卵場の採水試料のDNA分析を行うことで,本種の産卵の有無,あるいは産卵した個体数を環境DNA濃度から推定できる可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
生物資源保全学,水産学,応用生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カブトガニは幼体の成育場,および産卵場ともに人為的な改変が顕著であり,それらの保全と再生が求められている.本成果は,従来の調査手法よりも低コストかつ非侵襲的に該当の環境を評価できる点で,将来的にはアセスメント調査方法の改善が期待できる.また,空撮画像を用いた生息適地面積の推定技術は,減少傾向にある干潟性の水産有用種にも応用できる点で,資源保全学や水産学,生態学など複数領域への学術的貢献が期待できる.
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