21世紀は水の世紀とも呼ばれるほど安全な水を確保することの需要は高まっている。本研究では浄水器や下水処理場などで使用されている限外ろ過膜を対象に、高機能性を有する新たな水処理膜の開発を目指した。その結果、フィルター性能は保持したまま強度が増加した水処理膜を作製することができた。強度の増加により水処理膜を長期使用できれば、使い捨てである製品の環境負荷を下げることが可能となる。また本研究に用いたセルロースナノファイバーは環境に配慮したバイオマス素材であり、環境調和型社会の構築にも貢献できる結果といえる。
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