奄美大島で採集したオオウナギの雄をrLHにより催熟させ、精子を得た。得られた精子を凍結精子として保存できることを確認した。次に、ニホンウナギの雌とオオウナギの雄から交雑種を作出し、同時に同じ母親に由来するニホンウナギも作出した。作出した仔魚をシラスウナギへと変態するまで飼育したところ、ニホンウナギよりも交雑種は仔魚期間が短い傾向であることが明らかとなった。さらに、交雑種の遺伝学的解析の基盤整備のために、ゲノムデータを取得した。ナノポアウルトラロングシーケンス解析により約50Gbpのオオウナギのゲノム配列情報を取得し、Flye2.9でアッセンブリしたところ、良好なドラフトゲノムが構築出来た。
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