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2022 年度 実施状況報告書

中国の新型都市化政策と「村」による農村資源管理モデルの再評価

研究課題

研究課題/領域番号 18K14535
研究機関独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所

研究代表者

山田 七絵  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター環境・資源研究グループ, 研究グループ長代理 (10450537)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード中国 / 村 / 資源管理 / 農村開発 / 都市化 / 日本
研究実績の概要

2022年度は、本課題の主要な調査地である中国における新型コロナウイルスの感染拡大による渡航制限やゼロコロナ政策終了後の中国国内での急激な感染拡大と、中国で外国人による学術調査への締め付けが厳しくなっていることにより、予定していた現地調査を実施することができなかった。
中国調査の再開の見通しが立たなかったため、今年度は比較研究の対象として国内の千葉県、埼玉県等で継続的に都市近郊農村の調査を実施し、農業経営や土地利用に関するインタビュー調査を実施した。
中国の経済動向と日本農業の外国人雇用に関する報告書を執筆したほか、前年度に執筆した農業政策に関する論文、日本の水資源政策に関する英文論文が出版された。学術成果ではないが、開発途上国の食文化を紹介した共編著『世界珍食紀行』(文藝春秋)を出版し、編者を務めるとともに中国農村の食文化の章を執筆した。同書は多くのメディアの書評欄で取り上げられた。
このほか、2020年に本研究課題の成果として出版した単著『現代中国の農村発展と資源管理―村による集団所有と経営―』(東京大学出版会)の中国語版の出版にむけた準備を進めるなど、成果の発信に力を入れた。なお、2022年4月に同著の書評が『村落社会研究ジャーナル』に掲載された。
並行して関連する資料や書籍を購入し、今後研究を進めていくためのインプットに取り組んだ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中国への渡航制限等により、中国農村での実地調査を予定通り進めることができなかった。その代わりにすでに実施した調査成果の取りまとめや関連するテーマでの原稿執筆、成果発信、単著の中国語版の出版にむけた準備を行った。

今後の研究の推進方策

すでに残額はわずかとなっているため、今年度は比較対象としての国内調査や資料調査を進めつつ、これまでの成果の取りまとめや、単著の中国語版の出版に向けた作業を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していた中国出張が実施できなかったため、旅費などの支出が予定を下回り次年度使用額が生じた。残額はわずかなため、今年度は比較対象としての国内調査や書籍の購入などの費用として使用する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 その他

すべて 図書 (4件) 備考 (2件)

  • [図書] 高所得時代の中国経済を読み解く(第4章を担当)2022

    • 著者名/発表者名
      丸川 知雄、徐 一睿、穆 尭qian
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      9784130403092
  • [図書] "Growth Mechanisms and Sustainable Development of the Chinese Economy: Comparison with Japanese Experiences” (Chapter 8を担当)2022

    • 著者名/発表者名
      Ma, Xinxin, Cheng Tang eds.
    • 総ページ数
      525
    • 出版者
      Springer Nature Singapore
    • ISBN
      9789811938573
  • [図書] 世界珍食紀行2022

    • 著者名/発表者名
      山田 七絵(編著)
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      文藝春秋
    • ISBN
      9784166613625
  • [図書] バンドル版アジア動向年報2000-2009: 中国編(総論部分)2022

    • 著者名/発表者名
      内藤寛子・山田七絵
    • 総ページ数
      410
    • 出版者
      アジア経済研究所
  • [備考] 研究者の紹介ページ(アジア経済研究所ウェブサイト)

    • URL

      https://www.ide.go.jp/Japanese/Researchers/yamada_nanae.html

  • [備考] Researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/nanaeyamada

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公開日: 2023-12-25  

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