研究課題/領域番号 |
18K14542
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
関根 佳恵 愛知学院大学, 経済学部, 教授 (90612242)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 地理的表示制度 / 世界農業遺産 / 和牛 / 日本ワイン / 家族農業 / 農業政策 |
研究実績の概要 |
2022年度は、主に以下の研究実績をあげることができた。 (1)国際学会等での研究報告:2022年5月19日にフランス・トゥールで開催された地理的表示制度に関する国際セミナーで日本の和牛に関する研究報告を実施した。また、同年7月6日にフランス・モンペリエで開催された地理的表示制度に関する国際シンポジウムで日本ワインに関する研究報告を実施し、同年7月20日にはオーストラリア・ケアンズで開催された国際農村社会学会の大会で日本の家族農業政策に関する研究報告を実施した。さらに、2023年3月19日に日本・東京都で開催されたアジア農業経済学会の特別シンポジウムで、持続可能な農政について研究報告を実施した。各報告内容は、2023年度以降に順次学会誌および学術書で公表する予定である。(2)国内学会における研究報告:2022年11月12日に愛媛県松山市で開催された日本農業法学会の大会シンポジウムで、また同年11月26日に愛知県名古屋市で開催された日本平和学会の大会シンポジウムで、それぞれ研究報告を実施した。前者の報告内容は同学会誌に2023年度に掲載される予定である。(3)国際学術誌への論文投稿・掲載:International Sociology(国際社会学会の学会誌、査読有、IF=2.535)に徳島県の世界農業遺産に関する学術論文が掲載された。(4)国内学会誌への論文投稿・掲載:日本有機農業学会の学会誌『有機農業研究』(査読有)および地域農林経済学会の学会誌『農林業問題研究』(英語)、愛知学院大学経済学会の学会誌『経済学研究』にそれぞれ論文を投稿し掲載された。(5)学術書等の出版:英語の学術書(共著)をSpringerから出版した。その他、4冊の日本語の共著の書籍を出版した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は、新型コロナウイルスのパンデミックにより延期されていた国際学会の大会等が再開され、研究報告を実施することができた。また、秋からは国内の調査を再開することができ、徐々に研究環境が改善されている。また、論文投稿や書籍の出版の活動も順調に行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、計画年度の途中で新型コロナウイルスのパンデミックの影響を大きく受けたが、ようやく学会報告および調査活動を再開することができたため、2023年度はこれまでの調査・研究の成果を取りまとめるべく研究活動を実施する。具体的には、2023年6月から7月にオーストラリア・メルボルンで開催される国際社会学会の農業・食料部会で研究報告を実施し、国際ジャーナルへの投稿を行う。また、研究成果の書籍化を目指して準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度は、新型コロナウイルスのパンデミックのために延期されていた国際学会の開催や国内調査の再開により研究活動を徐々に軌道に戻すことができたが、約2年半の研究活動の制限期間に支出できなかった研究予算の全てを消化することはできなかった。残余の予算は2023年度の研究活動(国際学会での研究報告および調査活動、論文投稿等)に当てて、当該研究活動の取りまとめを行う予定である。
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