研究課題/領域番号 |
18K14542
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41020:農業社会構造関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
関根 佳恵 愛知学院大学, 経済学部, 教授 (90612242)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 食農ラベリング制度 / 地理的表示制度 / 世界農業遺産 / 世界文化遺産 / サステナビリティ / 小規模・家族農業 / アグロエコロジー / 農業政策 |
研究成果の概要 |
本研究の実施期間中、研究代表者は国連食糧農業機関(FAO)のローマ本部で客員研究員として1年間を過ごし、イタリアを始め日本、フィリピンで現地調査を実施した。2020年からはコロナ禍の影響を受け、国内外の調査や学会の延期・中止に直面したため、実施期間を2年間延長し、最終的には主に以下の成果をあげることができた:学術論文18本(うち国際誌2本、英文7本、単著13本)、書籍24冊(うち英文2冊、仏文1冊、学術書8冊)、学会・シンポジウム発表40回(うち国際学会・シンポジウム発表18回)。これにより、日本、EU、フィリピンにおける地理的表示制度、世界農業遺産等に関する新たな知見を得ることができた。
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自由記述の分野 |
農業経済学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
【学術的意義】日本、イタリア、フィリピンの地理的表示制度や世界農業遺産等の食農ラベリング制度の事例を調査・比較しながら、これらの制度の可能性だけでなく、限界や課題についても批判的に評価を行った点が本研究の学術的貢献である。さらに、人類史的課題になっているサステナビリティの視点から小規模・家族農業やアグロエコロジー等についても研究を拡張したため、今後の農業政策を展望する上で重要な視座を得ることができた。 【社会的意義】本研究のアウトリーチとして、実社会で論争になっている八丁味噌の地理的表示登録をめぐる議論、農業政策における多様な担い手論、およびサステナビリティに関する議論等に重要な視座を提供した。
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