研究課題/領域番号 |
18K14578
|
研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
田川 道人 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (00749468)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 犬 / リンパ腫 / 免疫チェックポイント / PD-1 / PD-L1 |
研究実績の概要 |
免疫チェックポイントであるPD-1/PD-L1の阻害抗体により免疫抑制の解除が可能かどうかを評価するため、PBMCを用いて抗体存在下での培養実験を行った。健常犬3頭より3ml採血を行い、比重遠心法にてPBMCを採取した。PBMC 1x10^5cell/wellに抗PD-1抗体および抗PD-L1抗体を添加し96時間培養を行ったところ、有意な差はみられなものの抗体存在下では細胞増殖率が増加していた。 次に、リンパ腫罹患犬2頭より得られた腫瘍細胞とPBMCを混合し同様に抗体存在下で培養を行った。腫瘍細胞は腫大したリンパ節よりFNAにて採取し、洗浄後1x10^4cell/wellとし、同一症例のPBMCは1x10^5cell/wellに調整し混合培養を行ったところ、やはり抗体存在下では細胞増殖率が増加する傾向が得られた。 培養上清については、今後ELISAによりサイトカイン測定を行い、免疫状態について更なる検討を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルスにより試薬の配達遅延や新規患者の受け入れ停止などが発生しており、実験を継続できる状況にない。
|
今後の研究の推進方策 |
すでに手元にある試薬類とデータで残りの解析を行う。新たな試薬や臨床検体が必要となる可能性があるが、その場合は現在のコロナウイルスによる影響がいつ収まるか次第である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
学会の中止や試薬の配送遅延のため残金が発生した。 次年度で実験に必要な試薬類の購入を行う。
|