本研究では、リンパ節および末梢血由来PBMC分離しフローサイトメトリーにて解析したところ、犬の高悪性度B細胞性リンパ腫の症例のリンパ節中CD4陽性T細胞でPD-1が、PBMC中CD4陽性T細胞でPD-1とCTLA-4が健常犬と比較し有意に発現上昇していた。またCTLA-4が高発現であった症例は低発現であった症例と比較し生存期間が短縮する傾向がみられた。 続いてリンパ腫症例のリンパ節から得られた腫瘍細胞と末梢血由来PBMCを共培養したところ、PD-L1抗体添加でPBMCの増殖傾向がみられIL-10の産生亢進、PD-L1高発現症例でIFN-γの産生亢進が観察された。
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