分娩後3週間以内に周産期疾病(第四胃変位、臨床型ケトーシス、胎盤停滞、低カルシウム血症)に罹患した牛と健康牛の間では、乾乳後期(分娩前14~2日)の消化管ホルモン濃度(グレリン、GLP-1、GLP-2)に有意な差は認められなかった。一方、周産期疾病に罹患した牛は健康牛に比べ乾乳後期の血中NEFA濃度およびBCSが高く、ルーメン充満度とインスリン感受性指標値(RQUICKI)が低値であることが認められた。また、分娩後の高栄養飼料への早期適応を目的として酪酸塩を給与し泌乳試験を行ったところ、酪酸塩の給与によってGLP-2分泌が高まり、飼料消化率および飼料効率が向上することが明らかとなった・
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