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2021 年度 研究成果報告書

イヌとヒトの比較オミクスを活用したヒト脱分化脂肪細胞の生理活性物質による神経分化

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14594
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

中野 令  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (60755619)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード神経リプログラミング / 脱分化脂肪細胞 / 慢性脳梗塞
研究成果の概要

中枢神経の損傷は不可逆的であり、機能再生には成熟した神経細胞の移植が有効である。近年、ES/iPS細胞を用いた神経細胞の創生と並んで、体細胞への遺伝子導入によって神経細胞を直接誘導する方法が盛んに研究されている。しかしながら、遺伝子導入した細胞の移植は現実的ではないため、遺伝子導入を伴わない方法で分化誘導を行う必要がある。脱分化脂肪細胞は脂肪から得られ、生体外での増殖能を持つため、再生医療の細胞源として期待されている。本研究では、生理活性物質を使って、遺伝子導入を行わずにヒトでの神経分化を達成に成功した。これらの成果は、ヒトの中枢神経系の機能再生を目的とした治療法の実現へ貢献すると期待される。

自由記述の分野

神経リプログラミング

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者の研究から、脱分化脂肪細胞の生理活性物質による神経分化の効率は高効率であることが明らかとなっている。生理活性物質および化合物を使って、遺伝子導入を置き換えることで、腫瘍化や過剰な免疫応答のリスクを回避することができ、臨床応用の実現可能性が大きく高まることが期待できる。また、本研究の成果から、霊長類やげっ歯類といったヒトに近いとされるモデル生物以外の動物種の情報もヒトの細胞分化に活用できることを示すことができる。本研究のストラテジーを基にして、幅広い動物種のデータを有効活用し、ヒトではこれまで不可能であった種類の細胞分化を誘導する新技術の発展が期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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