エンドセリン受容体B型とB型選択的作動薬や部分作動薬、逆作動薬との複合体構造を決定した。G蛋白質との複合体の構造解析に向けては、受容体とGi蛋白質との複合体形成に成功した。PAC1受容体は神経に存在するGPCRであり、内在性ペプチドPACAPにより活性化される。PAC1受容体は摂食制御、精神疾患、涙液分泌において重要な役割を果たしており、有望な創薬標的である。そこで、クライオ電子顕微鏡を用いた単粒子解析によって、PACAP、ヒト由来PAC1受容体およびGs蛋白質からなるシグナル伝達複合体の構造を決定した。複合体構造からは、PAC1受容体によるPACAP認識機構の詳細が明らかになった。
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