オートファジーに関わるタンパク質群の多くは,出芽酵母からヒトに至る真核生物において広く保存されている。しかし,一部は高等真核生物に固有の因子であり,高等真核生物のオートファジーを理解するためには,それらの詳細な構造機能解析が必須となる。 本研究では固有の因子の一つであるFIP200に注目し, ULK複合体としてオートファジーの始動に関わる各因子(ULK1,Atg13,Atg101)との相互作用解析を行った。Atg101を除く3者は互いに相互作用して複合体を形成することが明らかとなった。その相互作用様式は出芽酵母のホモログと類似点がある一方で,高等真核生物に特有のものもあることが明らかとなった。
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