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2021 年度 研究成果報告書

個々の嗅覚受容体が匂いの質に果たす役割の解明-パーソナルゲノム時代の香りデザイン

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14651
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関東京大学

研究代表者

白須 未香  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (10814155)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード嗅覚 / 脱感作 / 順応 / 匂い / ムスク / SNP / 嗅覚受容体
研究成果の概要

日常生活において、香りは生活の質を高める重要な要素のひとつとなっている。視覚が光を受容するたった4種類の受容体で構成されるのに対して、嗅覚は、ヒトでは396種類もの受容体がある上、各々が多数の匂い物質を受容する。さらに嗅覚受容体には多型があり、遺伝型により匂い応答性が異なる。こうした嗅覚の複雑さが、匂いを研究対象として扱う上での挑戦性を高めており、個々人の好みや目的に合いかつ周囲と調和のとれた香りの創出を阻んできた。本研究では、受容体と匂い物質の対応関係がシンプルな“ムスクの香り”をモデルとして、個々の嗅覚受容体が担う匂いの質と受容体の遺伝的多型が匂いの感じ方に及ぼす影響を解明した。

自由記述の分野

分析化学、神経科学、官能評価学

研究成果の学術的意義や社会的意義

比較的安価に個人の全ゲノム配列が決定できるようになった現在、食品・香粧品業界における香りの利用においても、個々人の感性やニーズに合わせた香りをデザインする、あるいは、逆に遺伝型の情報から個人差の少ない香りをスクリーニングしてユニバーサルな香りをデザインすることが求められる。この様な、近未来の香りデザインを視野に入れたとき、本研究における“受容体の遺伝的多型が匂い感受性に及ぼす影響”や“個々の受容体が担う匂いの質”の解明は学術的にも社会的にも意義深い。

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公開日: 2023-01-30  

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