高い再生能力をもつアフリカツメガエル幼生が後肢を発生・再生する過程の形態形成期についてトランスクリプトーム解析を行い、「再生領域特異的に発現上昇する遺伝子」を10個同定した。 うち2個の遺伝子(X1, X2)についてゲノム編集による機能欠損実験を行ったところ、幼生で後肢再生が異常になる表現系(後肢"発生"には全く異常が見られない)が得られ、複数の形態形成遺伝子発現の減少が見られた。 次に熱ショック応答を利用した過剰発現による機能回復実験を行ったところ、成体で後肢切断後に先端が2~3本に分岐した軟骨をもつ器官が再生するという表現系が得られ、形態形成遺伝子発現の上昇が確認された。
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