研究成果の概要 |
本研究ではミナミメダカを用いて、海水に移行した海水群(Group1)と、その後淡水に戻した海水経験群(Group2)、そしてそれらに対して塩分濃度以外の条件をすべて同じにした対照群(Group3,4)を用意し、鰓の遺伝子発現とクロマチン状態の変化をそれぞれRNA-seq, ATAC-seqにより解析した。その結果、遺伝子発現レベルでは、海水中と淡水中で大きな変動が見られたものの、淡水に戻した海水経験群では対照群である淡水個体と非常に似たプロファイルを示した。一方、クロマチン状態はGroup2と4で異なる状態を示しており、海水経験がクロマチンレベルで記憶されている可能性が示唆された。
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