研究課題
若手研究
蛍光タンパク質の蛍光をほぼ完全に維持しながら植物組織を迅速かつ完全に透明化する透明化技術 ”iTOMEI” を開発した。本手法は組織の固定、色素の脱色、蛍光の再活性化、屈折率の均一化の4つのステップから構成され、最短で26時間で完了する。本手法はシロイヌナズナやイネ、ゼニゴケなどの植物組織に加え動物組織にも適用可能である。
植物細胞生物学
本研究で開発された透明化技術iTOMEIは簡便かつ迅速に植物組織を透明化できることから、植物を用いた基礎研究のみならず応用的な研究にも広く用いられると考えられる。特に非破壊的に透明化が可能であることから、農作物における害虫や寄生虫、病原菌の発見や感染箇所の同定、作物の品種間の細胞形態、組織の内部構造の観察、比較をもとにより良い品種改良への足がかりにつながる。