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2022 年度 研究成果報告書

種間相互作用から解明する琉球列島近縁低木2種の棲み分け

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14782
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関沖縄工業高等専門学校

研究代表者

渡邊 謙太  沖縄工業高等専門学校, 技術支援室, 技術専門職員 (50510111)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード種間相互作用 / 棲み分け / 繁殖干渉 / 雑種 / 琉球列島 / ボチョウジ属 / 雌雄異花同株 / 土壌適応
研究成果の概要

琉球列島の山地林には、異なる土壌に対応して、非石灰岩性と石灰岩性の2種の植物の種構成が大きく異なる森林が知られている。アカネ科ボチョウジ属の近縁低木であるボチョウジとナガミボチョウジはこれら2種の森林それぞれの主要構成種である。本研究では、「これら2種のボチョウジ属植物が、なぜ土壌の異なる森林に生育しているのか」を明らかにすることを試みた。その結果、これら2種の植物の土壌に対する生育適性の違いに加えて、2種の植物が互いの生育や繁殖に影響を与え合う「種間相互作用」が現在のこれらの植物の分布に重要であるということが明らかになってきた。

自由記述の分野

進化生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、琉球列島の2タイプの常緑広葉樹林に異所的に生育するアカネ科の近縁種ボチョウジ属ボチョウジとナガミボチョウジの棲み分けが、異なる土壌への適応と、近縁である両種の種間相互作用、並びに分布拡大の歴史的過程により引き起こされているということが明らかになってきた。このことにより、琉球列島の石灰岩林と非石灰岩林という異なる山地森林の成立過程の一端を明らかになった。また琉球列島に限らず、地球上の他の多くの森林においても同様の現象が生じていることは、蓋然性が高く、本研究は植物の分布と森林形成の過程についての理解に大きな進展をもたらすと期待される。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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