根粒菌は、種類によって特定のマメ科植物(宿主)と共生する(寄主特異性)。宿主が同種であるが異なる環境に適応した生態型の場合、宿主特異性が維持されるかは不明である。本研究では、各々の生態型に付着する根粒菌のゲノムを明らかにすることで、宿主特異性の創出・維持機構の解明を目指した。 宿主から単離培養した根粒菌の系統解析(16SrRNA遺伝子)では、生態型間における特異性は確認できなかった。そこで、宿主に相互感染実験を行い、直接特異性を明らかにすることを試みたが、根粒数や根粒の大きさには違いが見られたものの、現時点では宿主の成長には大きな違いは確認できなかった。
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