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2022 年度 研究成果報告書

神経上皮の新規運命選択機構:細胞突起の遠隔的接触によるDelta-Notch制御

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14837
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46020:神経形態学関連
研究機関京都大学 (2021-2022)
名古屋大学 (2018-2019)

研究代表者

川上 巧  京都大学, 高等研究院, 特定助教 (50793858)

研究期間 (年度) 2021-03-01 – 2023-03-31
キーワード発生・分化 / 細胞間相互作用 / 神経前駆細胞 / Delta-Notchシグナル伝達
研究成果の概要

胎生期の哺乳類大脳において、神経前駆細胞から生産された娘細胞は周囲の分化細胞との接触を介したDelta-Notchシグナル伝達を利用して、「分化」か「未分化」の運命選択を行う。従来、そのシグナル伝達は直近の隣接細胞間のみで行われる狭い範囲のものが想定されてきた。しかし、本研究によって、分化細胞においてDeltaを膜局在させた仮足様の構造物が発見され、その到達範囲は遠方の細胞にまで至ることが見出された。また、仮足を介した遠隔的な細胞間接触は、娘細胞の運命選択に影響を及ぼすひとつの要因であることが明らかとなった。

自由記述の分野

神経発生

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、哺乳類の大脳が形成される過程における細胞の運命選択の仕組みについて理解が深まった。また、細胞が持つ微細構造とそのダイナミクスが、細胞間のシグナル伝達の範囲を規定する重要な要素であることが明らかとなった。発展的展望として、シグナル伝達が活性化されるために必要な実質的な細胞間接触(接触面積・時間)について理解する必要があり、これから得られる知見は細胞の運命選択のみならず発生(正常・がん)・再生・疾患のメカニズム解明の糸口となる期待がある。

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公開日: 2024-01-30  

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