研究実績の概要 |
Adenomatous polyposis coli (APC)は、大腸癌抑制遺伝子として同定された因子である。APCは大腸のみならず脳にも多く発現しているが、脳におけるAPCの機能はよく分かっていない。本研究では、癌が発生しない変異APC(APC1638T)を発現するAPC1638Tマウスの海馬神経ネットワークを調べて、海馬神経ネットワーク形成におけるAPCの機能を明らかにする。 2018年度は、Linear Slicerを購入して、4%パラホルムアルデヒドで固定した野生型APCマウスの厚さ100μm, 300μm, 1000μmの脳組織切片(前頭断)を作製して、組織透明化法(SeeDB2法)の性能を確認した。その後、蛍光免疫染色に使用予定の神経細胞マーカー抗体(NeuN抗体, MAP2抗体)やAPC結合タンパク抗体(PSD-95抗体, チューブリン抗体)の最適蛍光免疫染色条件(抗原賦活条件, 抗体希釈条件)の検討を行った。
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