申請者がこれまで開発してきた黄緑色光制御NOドナーNO-Rosa5の構造を基に、光と酵素反応の2段階反応で制御可能なNOドナーNO-Rosa-Galを開発した。この化合物はβ-ガラクトシダーゼの酵素反応によって光応答性が増大し、その後光照射によってNOを放出することをNO電極を用いて確認した。さらに、β-ガラクトシダーゼを高発現させた細胞で、発現させていない細胞よりも選択的にNOを放出していることを確認した。本計画計画で得られた成果は生体においてより精度の高いNOの制御を可能にすると考えられる。
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