粉末吸入製剤は,安全に自己投与可能な投与形態としてバイオ医薬品の drug delivery system に対して非常に有用であるが,良好な吸入特性,肺における安定した薬物吸収には極めて厳格な粒子のサイズ・形状コントロールが必須であり,製剤開発を困難なものとしている.加えて吸収部位である肺胞近傍における異物クリアランスメカニズムは極めて迅速かつ複雑であり,薬理作用持続化のためにはこれらの回避は必須である.本研究課題は,最新のプリンタ技術とナノテクノロジーを薬剤科学分野の技術と融合,発展的に応用することでこれらの課題解決に貢献可能な成果を得た.
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