研究課題
若手研究
酸化ストレスに対し還元ストレスという概念が近年提唱されたが、未だ還元ストレスの本体(主要因子)が何であるかは明確でない。本研究は還元ストレスの主要因子として高い抗酸化能と求核性を有する活性イオウ分子を同定し、その生体内における還元ストレス制御機構として、活性イオウ分子の細胞外排出システムを発見した。
環境生物学
多くの研究により酸化ストレスと疾患との関連が示唆され、抗酸化物質が治療薬として期待されている。しかし一方、抗酸化物質による還元ストレスという健康リスクも懸念される。 本研究成果は還元ストレス/レドックス制御における、新たな仕組みを明らかにしたものであり、還元ストレスに起因する病態の発症メカニズムの解明に繋がると期待される。