日本脳炎ウイルスはアジア各地に広く分布し、ヒトに重篤な急性脳炎を引き起こす。日本脳炎ウイルスに対する培養細胞の抗ウイルス応答機構については様々な解析が行われているが、まだ不明な点も多い。 本研究の目的は、CRISPR/Cas9システムによる遺伝子ノックアウト系およびCRISPR/Cas9システムの変法である遺伝子発現活性化系を使用したゲノムワイドスクリーニングにより、遺伝子ノックアウトまたは過剰発現で日本脳炎ウイルスに耐性を示す宿主因子を同定することである。2種類のゲノムワイドスクリーニングを行った結果、日本脳炎ウイルスの感染に関わる複数の宿主因子の同定に成功した。
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