これまで、プロテアソームがユビキチン化基質を直接認識し分解すると考えられてきた。このためプロテアソーム自身の活性制御機構については十分に解析が進んでいない。よってシャトル分子制御によるプロテアソーム制御機構を解明する本研究はユビキチン・プロテアソーム系の基本的な作動機構について新規の提案をする研究であり学術的に新規性の高いものである。また、ユビキチン・プロテアソーム系の機能破綻はがんや自己免疫疾患、神経変性疾患など様々な疾患を引き起こすと考えられている。よって本研究によるシャトル分子を介したプロテアソーム依存的分解制御機構の解明は、将来の治療薬開発のための分子基盤となることが期待される。
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