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2020 年度 研究成果報告書

胆汁鬱滞性肝障害や動脈硬化症の治療を可能とするABCB4活性化分子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14918
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47040:薬理学関連
研究機関神戸薬科大学 (2019-2020)
滋賀医科大学 (2018)

研究代表者

池田 義人  神戸薬科大学, 薬学部, 助教 (40736980)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードリン脂質 / 胆汁酸 / ABCトランスポーター
研究成果の概要

胆汁の主要成分のひとつであるリン脂質は、胆汁酸と混合ミセルを形成することで、胆汁酸の細胞毒性を減弱させる。胆汁中へのリン脂質排出には、肝細胞の毛細胆管膜上に発現しているABCトランスポーターの一種であるABCB4が関与している。本研究では、ABCB4のリン脂質排出を促進する分子を探索し、その機序解明を試みた。培養細胞と実験動物を用いた検討により、タウリン抱合型ヒオデオキシコール酸が極めて強力なABCB4のリン脂質排出促進作用を有することを見いだした。さらに、ABCB4のリン脂質排出機序において、胆汁酸とリン脂質の混合ミセル形成過程が重要であることを明らかにした。

自由記述の分野

脂質生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ABCB4が疎水性の高いリン脂質を親水的環境である胆汁中へと排出する分子機序の詳細については不明であった。これはHDLの形成に関与するABCA1など、他の脂質トランスポーターにおいても共通の問題点である。本研究によって、リン脂質との混合ミセル形成能が高いタウリン抱合型ヒオデオキシコール酸が、リン脂質の優れたアクセプター分子として作用することが示唆された。これらの知見が、ABCB4だけでなく、他の脂質トランスポーターの輸送機序解明にも役立ち、関連する疾患の治療薬開発につながることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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