マスト細胞に発現しているP2X4受容体の活性化は抗原依存的なマスト細胞の活性化を促進しており、ヒスタミンや炎症性サイトカインの放出を増加させることが示され、P2X4受容体を欠損したり阻害するとアナフィラキシー症状が緩和することが明らかとなった。即ち、P2X4受容体はマスト細胞によるⅠ型アレルギー反応を増悪させる受容体であることが明らかとなった。さらに、P2X4受容体はPGE2による抗原非依存的マスト細胞の活性化も促進したことから、炎症時におけるマスト細胞の活性化も促進していると考えられた。 これらの結果から、P2X4受容体はアレルギー性疾患における新規治療ターゲットとなりうると考えられた。
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