胎盤モデル細胞において、miR-126の発現上昇が胎盤関門形成に重要な細胞膜融合因子であるsyncytin-1/-2や胎盤関門に発現するトランスポーターSLC22A11などの発現を上昇させることを示した。これらより、妊娠高血圧腎症胎盤で報告されるmiR-126の発現変動は、胎盤関門機能の変動を反映している可能性が示された。また、胎盤栄養膜細胞の多能性維持を担うRNA結合タンパクLIN28AがmiR-126の標的となることを示した。miR-126について、胎盤における新たな役割を示唆する結果が得られた。
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