骨芽細胞におけるイオンチャネル研究は、ストア作動性Ca2+流入の構成分子であるOrai1/STIM1を介したCa2+シグナルが骨芽細胞分化を制御することが報告されたものの、Ca2+流入の調節因子としてK+チャネルに焦点を置いた研究はほとんど行われていない。また、Ca2+透過チャネルはユビキタスに発現するのに対して、組織ごとに多様な発現を示すK+チャネルを対象とした創薬研究は組織特異的な薬物治療の可能性を広げることが期待される。以上のことから、応募者は本研究課題が、骨代謝性疾患の新規治療薬の開発において、有益な情報を提供し得るものと考えている。
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