植物内生糸状菌100株と土壌糸状菌100株を4種類の生産培地(各キナ酸添加・無添加)で培養し、糸状菌培養液を800サンプル調整した。キナ酸の化合物生産に与える影響の評価をキナ酸の有無による色調変化、6種類の病原菌に対する抗菌活性の変化で調査した。特に変化の大きかった液体培地に関しては、200株中113株において色調の変化が見られ、200株中114株において抗菌活性に変化が見られた。 また上述の検討の過程でCladosporium sp. FKI-8232株はキナ酸添加時のみに低分子化合物が大量に生産誘導される事が判明した。本化合物の構造を決定したところ、新規のマクロライド系化合物であった。
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