本研究の結果は分子量200未満の低分子化合物をメンブレン上で染色することに成功しており、植物組織からの転写でもこれを成功させている。このような染色法は大まかな化合物がどのような部位に局在しているかを視覚的に認識できるようにするだけでなく、染色に用いる発色剤を変えるれば、より細かな分布を顕微鏡で観察したり、どのあたりにどれだけの量が存在しているかを予想することに用いることができる。 このような発見は今後植物における生合成の研究や医薬品の研究で抗体の対象となる化合物がどのあたりにいるかを顕微鏡を使って視覚的に観察でき、そのような医薬品が働いている組織から作用メカニズムの解明の一助になる可能性がある。
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