スルファサラジンは、がん幹細胞に対しても効果をもつ新規抗がん剤として期待されている。しかし、抗がん剤は一般的に日周リズムを変動させることが報告されており、そのメカニズムを解明することは時間薬物療法を臨床で使用する上で重要なテーマである。本研究で、培養細胞にスルファサラジンを暴露させると日周リズムが発振されることを確認した。また、スルファサラジンの投薬時刻によって日周リズムが維持される時刻が存在し、NADPHが関与することが確認された。本研究成果は、時間薬物療法を臨床応用する上で重要な知見になると考えられる。
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