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2018 年度 実績報告書

小児肺動脈性肺高血圧症治療薬における母集団薬物動態解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K14949
研究機関浜松医科大学

研究代表者

袴田 晃央  浜松医科大学, 医学部, 助教 (60788280)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2019-03-31
キーワード肺高血圧症治療薬 / 母集団薬物動態解析 / アンブリセンタン / タダラフィル / シルデナフィル
研究実績の概要

【背景】小児における肺動脈性高血圧症(PAH)に保険適応を有している薬剤はシルデナフィル(Sil)とボセンタンのみだが、実臨床ではタダラフィル(Tad)、アンブリセンタン(Amb)やマシテンタン(Mac)も使用されている。しかし、小児の保険適応を有さないTad、Bos、Amb、Macの薬物動態は必ずしも明らかにはなっていない。そこで、母集団薬物動態解析(PPK)を行うための基礎データ収集の目的で、現在投与されている状況把握を行うための観察を行った。
【方法】PAHのため聖隷浜松病院小児循環器科を定期受診し、文書同意を得たPAH治療薬を内服している患児16人(男9人、女7人、平均年齢3.5歳、平均体重13.7kg)を対象とし、随時血漿中の上記薬物の血中薬物濃度の測定を行った。
【報告書作成時点での結果と考察】Sil、TadおよびAmbのインタビューフォームにおける平均値-標準偏差(あるいは95%信頼区間)より低値を示した測定点は、それぞれ、43.8%(7/16)、33.3%(5/15)、93.3%(14/15)であった。小児心不全薬物治療ガイドラインなどの用法用量で投与しても、十分な血中濃度に到達していない症例が存在することが示唆された。PPKを行うには十分な測定点ではないものの、小児患者に肺高血圧症の治療薬が投与されている状況の一端を把握することができた。今後、さらに測定点を積み増ししていくことでPPKのための基礎データになり得ると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 小児における肺高血圧症治療薬の血中薬物濃度の解析2018

    • 著者名/発表者名
      袴田晃央
    • 学会等名
      日本肺高血圧・肺循環学会学術集会
  • [学会発表] The analysis of plasma concentration of Sildenafil, Tadalafil and Ambrisentan in Japanese children with pulmonary arterial hypertension2018

    • 著者名/発表者名
      袴田晃央
    • 学会等名
      AHA Scientific Sessions
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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