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2020 年度 実施状況報告書

抗精神病薬の脳内受容体占有率を基盤とした新規投与設計法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18K14959
研究機関帝京大学

研究代表者

中谷 絵理子 (林絵理子)  帝京大学, 薬学部, 助教 (90803916)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード抗精神病薬 / 統合失調症 / 受容体占有
研究実績の概要

抗精神病薬の薬効と副作用発現の評価を行うために、ラットのドパミンD2受容体とヒスタミンH1受容体、ムスカリン受容体占有率を同時に測定できる系の構築をLC-MS/MSを用いて行った。ドパミンD2、ヒスタミンH1、ムスカリン受容体のトレーサーとしてラクロプリド(RCL)、ドキセピン(DOX)、3-キヌクリジニルベンジレート(QNB)の混合液を投与し、小脳・大脳皮質・線条体の各脳組織ホモジネート中薬物濃度をLC-MS/MSを用いて定量した。受容体低発現部位の小脳中トレーサー量が非特異的結合を反映すると仮定し、結合能を基準とした検討からトレーサー投与量と測定時点を最適化し複数受容体占有率同時測定法を確立した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

受容体占有率測定法の確立は進んでいるが、受容体占有率再構築モデルまでは至っていないため。

今後の研究の推進方策

構築した受容体占有率測定法を利用して重複した作用の薬物併用時における受容体占有率を示し、抗精神病薬の多剤併用時における受容体占有率への影響を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

(理由)2020年度購入予定であった消耗品費が当初予定よりも低予算で済んだため、次年度使用額が発生した。
(使用計画)次年度使用額については主に消耗品費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 抗精神病薬の標的となる複数受容体占有率のLC-MS/MSを用いたin vivo同時測定法の開発2021

    • 著者名/発表者名
      佐々木渉、赤下学、中谷絵理子、黄倉崇
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会
  • [学会発表] ポリファーマシーの相互作用メカニズム解明を目指した臨床と基礎の薬剤学的統合研究2020

    • 著者名/発表者名
      黄倉 崇、志保 美月、中谷 絵理子、赤下 学、山田 静雄
    • 学会等名
      第30回日本医療薬学会年会

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公開日: 2021-12-27  

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