研究課題/領域番号 |
18K14959
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
中谷 絵理子 (林絵理子) 帝京大学, 薬学部, 助教 (90803916)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 抗精神病薬 / 統合失調症 / 受容体占有 |
研究実績の概要 |
確立したドパミンD2・ヒスタミンH1・ムスカリン受容体占有率同時測定法を用いて、多元受容体標的化抗精神病薬であるオランザピンの受容体占有率を評価した。オランザピン投与時のドパミンD2、ヒスタミンH1、ムスカリン受容体占有率は用量依存的に増加し、30 mg/kgの投与時における受容体占有率は、ドパミンD2受容体が93%、ヒスタミンH1受容体が85%、ムスカリン受容体が64%だった。オランザピン臨床用量の報告値と同程度の値が得られ、脳内複数受容体占有率同時測定が可能であることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
確立した方法を用いて複数受容体占有率の評価が可能であることが示されたことから、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
確立した複数受容体占有率測定法を用いて臨床用量での単剤、多剤併用時の受容体占有率の経時的推移を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度購入予定であった消耗品費が当初予定よりも低予算で済んだため、次年度使用額が発生した。次年度使用額については主に消耗品費として使用する予定である。
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