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2023 年度 実施状況報告書

抗精神病薬の脳内受容体占有率を基盤とした新規投与設計法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18K14959
研究機関帝京大学

研究代表者

中谷 絵理子  帝京大学, 薬学部, 助教 (90803916)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
キーワード受容体占有 / 抗精神病薬 / 統合失調症
研究実績の概要

確立したドパミンD2・ヒスタミンH1・ムスカリン受容体占有率同時測定法を用いて、レボメプロマジンとリスペリドンまたはクエチアピン併用投与の受容体占有率を評価した。Wistar系雄性ラットに溶媒、レボメプロマジン15mg/kg、リスペリドン1.5mg/kgまたはクエチアピン10mg/kgを前投与し、ドパミンD2、セロトニン2A、ヒスタミンH1およびムスカリン受容体のトレーサーとしてそれぞれraclopride、MDL-100907、ピリラミンおよび3-キヌクリジニルベンジル酸塩の混合溶液(3、10および30μg/kg)を投与した。45分後の脳組織中トレーサー濃度をLC-MS/MSを用いて定量し、受容体占有率を算出した。レボメプロマジン、リスペリドン、クエチアピンの単独投与では、ドパミンD2受容体の占有率は治療域を維持した。レボメプロマジンとリスペリドンの併用投与はドパミンD2受容体を過剰に占有した。一方、レボメプロマジンとクエチアピンの併用投与ではドパミンD2受容体は治療域にとどまり、セロトニン2A、ヒスタミンH1、ムスカリン受容体の占有率は単独投与に比べて併用投与で増加した。以上からレボメプロマジンとリスペリドンまたはクエチアピンの併用投与は受容体を過剰に占有することが示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

確立した複数受容体占有率測定法を用いた上記結果が得られた。

今後の研究の推進方策

抗精神病薬多剤併用時における薬力学および薬物動態的影響を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

購入予定だった消耗品が前年度購入品で賄えた。次年度使用額については消耗品費として使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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