加齢や生活習慣が要因となって発症すると考えられているメタボリックシンドローム等の発症メカニズムが未解明の成因に慢性炎症が関与している可能性が示唆されている.我々は,慢性炎症の要因として生体内で生成・蓄積した終末糖化産物(AGEs)に注目しており,これまでにAGEsが炎症を誘導するサイトカイン類と結合することにより,その作用に影響を与える現象(AGEsによるサイトカイントラッピング)を見出した.本研究では,(1)この現象のメカニズム解明に寄与する細胞解析系の構築,(2)この現象に関与する新たなサイトカイン類の発見,(3)発見したサイトカイン類の作用をAGEsが促進する現象の発見に成功した.
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