研究成果の概要 |
本研究は、抗てんかん薬が胎盤トランスポータ発現に及ぼす影響ならびに輸送機構に関して検討した。胎児へのリスクがあるバルプロ酸 (VPA) が18種類のトランスポータに及ぼす影響をin vivoにおいて評価した。VPAはラット胎盤における各種トランスポータ発現量を変化させること、その変動は妊娠期において傾向が異なることが示された。また、妊娠可能年齢女性に選択されるラモトリギン (LTG) の胎内曝露に寄与する因子について検討した。LTGの胎盤細胞への取り込みは、chloroquine, imipramine, quinidine, verapamilに阻害される輸送担体が寄与することが示唆された。
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