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2020 年度 研究成果報告書

医療ビッグデータを用いた慢性腎臓病新規治療戦略の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14983
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関徳島文理大学 (2020)
徳島大学 (2018-2019)

研究代表者

堀ノ内 裕也  徳島文理大学, 薬学部, 講師 (30716593)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード医療ビッグデータ / FAERS / 慢性腎臓病
研究成果の概要

FXa阻害剤の腎保護効果を片側尿管結紮(UUO)誘導腎線維化モデルマウス(UUOマウス)とFAERSデータベースを用いて検討した。UUOマウス腎臓において、FX、FXa受容体PAR-1とPAR-2の発現が増加した。エドキサバン投与はUUOマウスにおける尿細管間質線維化、細胞外マトリックス発現、マクロファージ浸潤、炎症性分子発現増加を抑制した。FAERSデータベース解析において、FXa阻害剤投与患者においてはFXa阻害剤非投与患者と比較して尿細管間質性腎炎の報告割合が少なかった。FXa阻害剤が尿細管間質線維化を抑制することで慢性腎臓病において保護効果を及ぼすことが示唆された。

自由記述の分野

医療薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢社会日本において、透析予備軍である慢性腎臓病患者数は1,300万人以上と言われており、慢性腎臓病を惹起・進展させないことは非常に重要なため、慢性腎臓病の病態解明と新規治療法の開発は喫緊の課題である。
本研究では、基礎研究と医療ビッグデータ解析により既存薬であるFXa阻害剤が慢性腎臓病の新規治療候補薬になる可能性を見出した。既存薬であるため、臨床的な安全性が確立されており、新たな副作用のリスクが低いと考えられ、今後の臨床応用が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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