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2021 年度 実績報告書

新薬へのスイッチの実態が後発医薬品推進政策へ及ぼす影響を評価する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K14997
研究機関東京薬科大学

研究代表者

今井 志乃ぶ  東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (50608750)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード後発医薬品 / SSRI / SNRI / スタチン
研究実績の概要

急速な高齢化と高額な新医薬品の発売により医薬品費の増加が問題となっているが、欧米では後発医薬品(GE)使用推進で医薬品費抑制に一定の効果を得た。しかし、日本ではGE のある先発医薬品が全て切り替わっても医薬品費減少への貢献を疑問視する報告も見られる。本研究では、スイッチ現象に影響を与える要因(①同効新薬の発売、②同成分合剤の発売、③GE の発売、④患者臨床情報など)を検証する。検証には、全国規模の販売データを用いたマクロな時系列データを用いる。
2018年度には、これまでの降圧剤のデータで、①同行新薬の発売、③GE発売によるスイッチの影響を検証し、欧州の雑誌、「Health policy and Technology」に掲載された。
2019年度には、精神神経系薬剤(SSRIs/SNRIs)データの分析に取り組んだ。SSRIs/SNRIsは、先発医薬品が販売されて以降、自殺企図による安全性情報の発出、後発医薬品に関する薬事政策が強化されるなど、多くの社会的要因によってその使用実態が変化してきた。ARIMA(the autoregressive integrated moving average)モデルを構築し、使用実態に対する外的要因の影響を検証した。2020年度には、これまでの分析をInternational Society for Pharmacoepidemiology (ISPE:国際薬剤疫学会)にて研究発表を行った。
2021年度は論文作成を行うことと並行し、高脂血症治療薬(スタチン系薬剤)データの分析に取り組んだ。厚生労働省の後発医薬品使用促進政策によりスタチンの後発医薬品の使用量増加の程度については明らかにされていない。この影響をInterrupted time series analysisにより明らかとし、日本薬学会にて発表を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 国内におけるHMG-CoA還元酵素阻害薬の後発医薬品使用実態調査2022

    • 著者名/発表者名
      山田一哉、今井志乃ぶ、清海杏奈、杉浦宗敏
    • 学会等名
      日本薬学会第142年会

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公開日: 2022-12-28  

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