卵母細胞に発現するとされる電位依存性Na+チャネルであるTwo-pore channel 3(TPC3) について、多精拒否に関与する可能性について調べた。ツメガエル卵母細胞にTPC3を強制発現させ、2電極膜電位固定法により電流測定を行った。薬理学的処理や変異体タンパク質発現による機能阻害実験の結果、TPC3が多精拒否に関わる因子により制御されていることを示唆する結果を得た。また、ツメガエル卵母細胞に内在するTPC3様の活性化様式を示すNa+電流が、TPC3と同様にホスホイノシチド感受性であることも見出した。さらに、TPC3の持つこのホスホイノシチド感受性の分子基盤についての解析を行った。
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